インド最大の教育テクノロジー会社「BYJU'S」

BYJU'S

Byju’sは2008年に、社名の由来でもあるByju Raveendran氏によって創業された企業です。当初は大学入試や公務員試験対策の予備校としてスタート、その後、試験対策だけでなく、中学生や高校生向けの教育サービスも開始し、ブランドを確立してきています。

アプリ提供がきっかけ

2015年秋にAndroidiOSに対応したアプリの提供を開始し、1年目で500万ダウンロードを達成しました。現在は2100万ダウンロードし登録されています。

アプリの内容は、主に日本で言う小学校4年生から高校3年生対象に教育コンテンツを提供し、課金ユーザーも126万人を超えています。毎日1700以上の都市から、毎日アプリで学生が費やしている平均64分の時間を費やして、何百万人もの人が楽しく効果的に学習できるようになっています。

 

アプリの特徴

Byju’sの最大の特徴は、講師が映像授業の中で3Dコンテンツを使って授業の説明をすることです。概念が視覚的に説明され、近代的なデジタルアニメーションと動くイラストを使用しています。

従来の映像授業には、単に講師の授業を録画したものと、アニメーションで授業をするものがあったが、Byju’sはこれら2つをミックスし、学生が楽しく、質の高い授業を受けることができるコンテンツになっています。

他にも、単元ごとにオンライン上でテストを受け、その結果を元にパーソナライズ化されたフィードバックやアドバイスを受けることもできます。

どうしても理解できない問題があれば、チャットやビデオ通話でチューターへ質問可能です。

価格も年間平均1万1000ルピー(約1万6500円)と従来のオフライン予備校と比較して非常に価格が安いです。

 

テクノロジーが学習を可能に

Byju’sの強みは質の高い学習モジュールとインタラクティブなビデオをグレードごとに作成することです。魅力的で効果的な学習体験を提供するこのアプリは、自分のペースとスタイルで学ぶための熟練度と能力に基づいて、個々の生徒に学習旅行を作成します。アプリを通じて1対1の学習モデルを、1対1の個別化した学習体験に変えています。

 

ファイナンス

資金調達もセコイア・キャピタルとベルギー系ファンドSofinaから7500万ドルを調達、創業以来、テンセント、Verlinvest、Chan-Zuckerberg Initiative、Sequoia Capital、Lightspeed Venture Partners、Aarin Capitalなどから3億4400万ドル以上を調達しています。市場評価額は8憶ドルになりました。

2017年の売上は3600万ドル、前年に比べて125%UPです。

 

まとめ

英語圏インドの教育アプリは、インドだけでなく其のコンテンツのすばらしさからUAEなどにも進出しました。これから注目のインド企業です。