フリップカートIPO

買収

人口増加が著しいインドで2007年に創業されたインド最大のeコマースがフリップカートです。

フリップカートはアマゾンの元幹部のサチン・バンサル氏とビニー・バンサル氏が共同創業者となって、2007年に設立しました。インドのeコマース市場は2016年で380億ドルもあり、2013年に参入したアマゾンなどと、市場拡大を続けてきました。

2018年5月にアマゾンとの競争の末、ウォールマートが160億ドルで買収しました。(株式の77%を買い取った。)創業者の1人サチン・バンサル氏は買収後にフリップカートを去りました。

ウォルマートの買収後、アメリカのeBayは保有するフリップカート株を約11億ドルでフリップカートに売却し、ソフトバンクグループも保有しているフリップカート株20%を全株ウォルマートに売却した。2017年に25億ドル投資し40億ドルで売却したと言われています。(ソフトバンクの利益がすごすぎる)

 

ビジネスモデル「モール型」

フリップカートのeコマースは楽天と同じで「テナント型」です。直接販売は行わず、ユーザーと小売店を結びつける取引形態です。簡単に言うと、ネット上のショッピングモールのような場所を提供するECサイトです。販売手数料によって収益を上げています。企業が「出店」して独自色を出せます。

アマゾンの場合は、企業は「出店」ではなく、「出品」なり商品データはアマゾンが管理しています。独自色は出せません。

 

売上

2017年度の売り上げは3.1億ドル、インド市場の39%シェアを獲得しています。ライバルはアマゾンで32%のシェア、後はスナップディール(アリババと提携)、ショップクルーズ、ペイティエム(アリババと提携)が続きます。

インド市場の最大の魅力は人口による市場拡大です。

2017年の人口でインドの人口は13億3900万人で2位、1位の中国で14億1000万人です。2024年には14億4000万人になり、世界でもっとも人口の多い国になります。経済成長率も7%を超えています。さらに、所得階層別人口ピラミッドの最底辺に位置する人々の可処分所得が大幅に増加すると見込まれています。

 

IPOの可能性

ウォールマートは少数株主から4年以内にフリップカートのIPOを迫られる可能性があります。買収条件に4年以内のIPOが追加されているからです。

直ぐにはIPO は有りませんが、楽しみに待ちましょう。