「WhatsApp」を脅かすテンセントやソフトバンクも支援しているインドの「Hike(ハイク)」
日本でメッセージアプリはLINEですね。最近はゲームや話題のLINEPayや保険などメッセージアプリを入り口として色々個人サービスを行っています。中国なら「WeChat」アメリカでは「WhatsApp」が使われています。
インドのメッセージアプリ
インドのメッセージアプリは「WhatsApp」が最も使われています。
インドのユーザー数は何と2億人です。また、インドのスマホユーザーのWhatsAppの利用率は、96%と非常に高くWhatsAppは大事な情報インフラとなっています。
Hike(ハイク)
そのメッセージアプリのWhatsAppに挑戦しているのが、インドの「Hike」です。ユーザー数はWhatsAppの半分の1億人です。その約90%は30歳未満の若いユーザーです。
「Hike」は2012年12月12日にロンドンの大学でインターシップで「Google」などに在籍した若いKavin Bharti Mittalによって設立されました。
Hikeの特徴の1つはインドにあった多言語化です。対応言語は英語とヒンディー語、マラヤーラム語、テルグ語、タミル語、ベンガル語、マラーティー語、グジャラト語、カンナダ語、サンスクリット語の9つのインド語にも対応しています。
もう一つの特徴は「LINE」でお馴染みのスタンプの使用を導入している所です。多言語国のインドでもスタンプだけでニュアンスが相手に伝わります。
他にもHike は、メッセンジャーと連携可能な短文のニュース、ゲーム、クーポン、ミニサービスも提供し差別化しています。
また、インドのアプリでは初めてモバイル決済の機能を搭載し、誕生日プレゼントなど個人間で現金を送れる機能も追加する予定です。
資金調達とテンセント
2014年にソフトバンクとインド最大のモバイルキャリアBhartiグループと共同で1400万ドル調達。
2016年にテンセントやTiger Global、ソフトバンクなどから1億7,500万ドルの資金調達を実施され、調達した額は累計2億5000万ドルを突破し、企業価値は14億ドルと評価されています。
テンセントは過去に「WeChat」でインド市場への進出を試みたが失敗していますが、「Hike」を支援す事で、インドに間接的に進出しています。テンセントのノウハウを上手く生かせれば、「WhatsApp」に対抗できるかもしれません。ただ、調べたのですが、売上などの情報が出てきませんでした。