Amazon Comprehend Medicalで医療分野の取り込みを狙うアマゾン

AWS  (Amazon Web Service)

AWS クラウドは、世界 190ヵ国以上、数百万の企業が使うAmazonクラウドサービスです2017年におけるAWSの売上高は174億6000万ドル(約1.9兆円)クラウドの世界シェアは35%です。2位の米Microsoft社(13%程度)、3位の米IBM社(8%程度)、4位の米Google社(6%程度)のシェアを足し合わせても、AWSを超えることができないシェアです。サービス内容はコンピューティング、ストレージ、データベース、分析、ネットワーキング、モバイル、開発者用ツール、管理ツール、IoT、セキュリティ、エンタープライズアプリケーションなど、クラウドベース製品のサービスです。色々なサービスや機能が提供されています。サービス数は3000以上あります。

 

Amazon Comprehendとは

Amazon Comprehend はAWSのサーピスの1つです。サポート事例、製品レビュー、ソーシャルメディアフィード、ニュース記事、ドキュメント、その他のソースからテキスト内の意味や関連性を検出できるサービスです。自社の製品について、満足であるか不満足であるかを特定できます。

 

Amazon Comprehend Medical

Amazon Comprehendに追加で11月27日新しいサービスを開始しました。「Amazon Comprehend Medical」です。

Amazon Comprehend Medicalは機械学習を利用して患者の記録から重要なデータを取り出し、研究者たちの費用節約や治療方針の決定、治験の管理などを助ける新しいサービスです。もちろん患者側も自分の治療の管理とスケジュール管理などに使えます。

今までは、必要な医療情報を見つけるために長時間の手作業を要し、しかもそのために、高度な技能を持つ医療エキスパートによるデータ入力や、情報を自動的に取り出すために別途プログラムを組む必要があった情報を、病院側は、患者の記録から「医療の状態、解剖学的専門用語、医療検査の詳細、治療内容、処置」などを正確に見つける事が可能です。一方、患者は、このサービスを利用して自分の治療のさまざまな側面を管理し、通院のスケジュールや薬の処方、保険の適用の判断などを明確に把握できるサービスです。

いくつかの大手製薬企業や医学研究所が試験的に導入し、治験の適正な実施に必要な膨大な量のデータ入力作業の省力化などに使われています。

使い方はAWS コンソールを開き、分析したいテキストを貼り付け「Analyze」ボタンをクリックするだけです。

ただちに処理され、情報の本質が抽出・ハイライトされます。例えば人の情報はオレンジ色、薬剤用語は赤色、生体組織は紫色、病状は緑色といった色分けでハイライトされます。単なる医学用語の抽出ではなく、薬の投薬量や詳細の診療情報などの複雑な関係性を理解することが可能です。

 

AWSのサービスは進化し続けています。クラウドで圧倒的なシェアをにぎるアマゾンは医療分野も取り込もうとしています。