平安好医生(Ping An Good Doctor)は未来の医療制度

体調が悪い際に、熱など風邪の要素がある場合、町医者(ホームドクター)にかかると思います。ただ、症状から風邪などでは無い場合には、病状に不安を覚えて大病院を選択することも多いはずです。

日本では2015年5月に成立した医療保険制度改革法により、大病院は紹介状なしで受診する方に対して特別な料金を徴収することになりました。初診の場合、金額は5,000円以上の額となります。また、診療所など他の医療機関を受診するよう、大病院から紹介を受けても患者が引き続き大病院の受診を希望する場合は、再診でも特別料金として2,500円以上の額がかかることになります。

中国でも同様で、大病院にいきなり行く事が多く、何時間も待たされた挙句、診察はインスタントラーメン並の3分で終わるケースが多かった。

 

平安好医生

平安好医生はネットよってこの状況を変えようとしたサービスです。

基本はスマートフォンのアプリから医師に質問し、遠隔地からでも診察が受けられるサービスです。遠隔サービスには約1000人の医師がフルタイムで雇用されており、1日平均37万回もの問い合わせに回答しています。(24時間常時200人いたとしても、1分に1回回答している計算です)

多くの医師と契約しても、1分間に1回回答できません。そこでAIを使い問い合わせ内容を理解し、適切な答えを医師に提案するAIのサポートを得ることで、医師の回答が劇的に早くなっています。

 

診療サービス以外も網羅

 アプリを利用した診察サービス以外にも、アドバイスに応じて購入する薬品、栄養食品、健康機器の通販も手掛けています。ネットでは解決しなかった場合に病院で診療を受ける場合の予約もします。その他診断を受けた後、待ち時間なしに処方薬を受け取れる提携薬局の紹介、情報に基づいた医療保険の販売、さらには食事や運動などのサイト紹介など、アプリには医療と健康に関するすべての窓口としての機能が盛り込まれています。

 

中国最大マネージメントケアプラットフォーム

プラットフォーム「Ping An HealthKonnect」では、中国平安が提供している保険だけではなくて、他の会社が提供している保険、あるいは政府系の保険も、一括して総合病院・保険の手続きを行えるプラットフォームを作った。

病院に行った後に健康保険などでお金が戻ってくる時に、書類を書き提出し、保険会社が病院に払い戻し申請をします。病院も大変な手間とコストがかかっていたが、このプラットフォームがその問題を解消し、大きな力になります。既に8億人が利用。70%の都市をカバーしています。

 

ファイナンス

2018年にソフトバンクが約4億ドル(約440億円)を出資

2017年の売上は18億6800万元(約314億5000万円)

2018年5月に香港で新規株式公開

初値 55.35香港ドル 11月21現在35.35香港ドル初値から37%ダウン。

時価総額375.65億香港ドル

初値から40%ダウン、そろそろ底値か?

 

中国の人口も日本と同じように高齢者国家のなっていきます。需要は益々増加していきます。