スタートアップ企業 バイトダンス(字節跳動)

バイトダンス(字節跳動)

中国ニュースアプリの「今日頭条(Toutiao)」や日本でも若者に人気の動画共有アプリ「Tik Tok」を運営するバイトダンス(字節跳動)は、2012年北京で設立され、毎日2億人がバイトダンスのサービスを利用しています。

 

独立拡大

2017年には日本のBizcastと業務提携やアメリカ市場の「ライブミー(Live.me)」に5000万ドルを投資しています。更にフランスの「ニュース・ルパブリック」を8660万ドル、北米のソーシャル動画アプリ「Musical.ly」を買収しました。

通常、中国のスタートアップ企業は大手と資本提携していますが、拡大し続けているバイトダンスは、中国の最大手のテンセント(Tencent)とアリババ(Alibaba)の支援を受けていません。2018年に750億ドルの評価額で新規投資ファンドを調達しました。

ソフトバンクも15億ドルの大型出資を報告されています。

 

バイトダンスの技術

バイトダンスの製品は、アルゴリズムを使用して、ユーザが最も興味深いものを見つけ出し、それを発信します。この基礎となる技術は、記事を読んでいる時間、読む日時、一時停止、コメント、好き嫌い、およびお気に入りなど、ユーザーのフィードバックや好みを学習し配信します。

 

IPOは来年か

「Tik Tok」ユーザー数は1億人を超えると言われています。アジアでのアップル・Googleのアプリダウンロードは常に上位です。人気はタイ、インドネシア、マレーシアなど、アジア圏に広がっています。

Uber企業価値を上回るバイトダンスのIPOは2019年と言われています。不安材料は中国政府です。アプリの一時配信停止に追い込まれるなど、中国政府の方針次第で運営に影響が出ることも考えられますが、アジア・ヨーロッパなどグローバルに広がっているバイトダンスは今後も目が離せません。