スタートアップ滴滴出行ライドシェア

ライドシェア

滴滴出行(ディディチューシン)は中国の大手ライドシェア企業です。

ライドシェアは「相乗り」です。元々個人の車両に同じ方向に行くので、燃料などを折半して「相乗り」する事です。しかし、今は安い交通機関として使われています。

滴滴出行スマホのアプリを使い、登録しているタクシー・私用車及び指定のドライバーをスマートフォンを通じて契約します。

その規模は中国の400都市の4億人以上のユーザーへ交通サービスを提供しています。現在、中国と日本のほかブラジル、メキシコ、オーストラリアでサービスを提供しています。

AIと滴滴出行

また、中国の巨大企業3社(アリババ、テンセント、百度)から投資を受け、2016年8月1日にUberの中国事業を買収し、企業価値は500億ドルになりました。

滴滴出行は、車上のセンサーからのデータ、道路やストリートからの情報及びリアルタイムの出来事と、乗車と降車のデータ、旅行、運搬容量情報を収集、AIを構築している。このAIにより、運搬の需要と供給のバランスと効率を最適化します。

 

滴滴出行が日本に進出

9月27日滴滴出行ソフトバンク合弁会社、DiDiモビリティジャパンは9月27日、日本でスマートフォンアプリでタクシーの配車依頼ができるサービスに進出。

大阪市を中心に主に関西国際空港周辺から大阪市の間や市内での移動に利用できます。大阪府内12社のタクシーを呼べ、AI技術を活用し、乗りたい人と乗せたい運転手を効率よくマッチングさせます。支払いはアプリ内で事前登録したクレジットカードで支払う事ができます。現在のターゲットはインバウンドの中国人です。

 

問題点

滴滴出行(ライドシェア)は日本で言う白タクです。白タクは一般人が一般車両を使って第三者を乗せ、報酬を得る事です。日本のタクシーでは運転手は2種免許を所持し、事業用車で営業しています。安全性など十分な知識と経験を証明されますが、ライドシェアのドライバーは自家用車運転のための一種免許で登録できるので、安全性が担保されません。

実際中国では、運転手が乗客女性を殺害する事件を起こし、大きな批判を浴びたばかり。8月にも同じような凶悪事件が再び起き、さまざまな方面から「滴滴は永久に業務を停止しろ」という怒りが起きています。現在、日本の場合はタクシー会社とのマッチングです。

ライドシェアの広がり

ソフトバンク関連のウーバー、滴滴出行、東南アジア最大手のグラブ(Grab)、インドのOLA(オラ)4社の売上高は2017年は650億ドル(約7兆1000万円)に達し、平均1日乗車回数は3500万回に上っています。2015〜2017年の年平均成長率について、売上高が140%、乗車回数が108%を記録しています。

孫社長は「ライドシェアは自動車地図をまるごと塗り替えるくらいインパクトがあると感じている」ライドシェアの未来を期待しています。