人件費が高い仕事こそロボット化(自動化)が進みます

ロボット薬局登場

 

大阪梅田にロボット薬局が誕生しました。開業したのは「梅田メディカルセンター調剤薬局」、薬剤師の指示で処方箋の情報から必要な薬を取り出します。

アメリカの医療機器メーカーのロボットで日本BD社が販売しています。

導入した目的は、薬剤師が「対物業務」に追われている現状から、調剤のスピードと正確性を向上と、服薬指導などの「対人業務」に時間が割く事で、顧客満足度向上が目的だそうです。

 

BD Rowa Vmaxシステム(医薬品の自動入庫払出装置 )

自動的に薬剤(箱及びボトル)を入庫し、自動的に払い出しをするシステムです。薬局で管理する9割の薬品が管理でき、ヨーロッパ中心に8000台の納入実績があるシステムです。

 

メリット

・自動的に払い出すことで薬剤の取り違えによる調剤ミスを低減
・薬剤の入庫/在庫整理及び薬剤を探す手間を省くことで、調剤業務を効率化

・バーコード管理により未開封の医薬品および開封済の医薬品を自動的に装置内へ入庫し棚に整列
・有効期限が短い医薬品のリスト化

・有効期限が短い医薬品の優先的な払い出しにより、廃棄コストを削減
・調剤済みの薬剤を装置内に保管

患者の来店に合わせた調剤済み薬剤の払い出しが可能。

オプションで更に自動化が進みます。

 

オプション

・営業時間外の薬剤受け取り可能

営業時間内外をシステムから服薬指導済み薬剤を受け取り可能、時間の自由度が向上。

・全自動入庫システム

バーコード及び有効期間を読み取り、薬剤を自動的に装置内に入庫

・払出後自動搬送システム

払出し後の薬剤を素早く、静かに調剤テーブル等指定場所に搬送

・棚の清掃ユニット

空き時間に薬剤棚の表面を自動清掃

 

今回は基本的に薬の在庫管理の自動化ですが、他にも、薬品の選択、秤量、配分、分割、分包といった散薬秤量調剤の全てを機械が行う、散薬調剤ロボットも株式会社湯山製作所などで販売されています。

 

対物管理部分は、ロボットで自動化が進み、薬剤師の負担は減ります。その余裕ができた時間を「対人業務」に割り当てる企業は少ないと思われます。1人辺りの人件費コストが比較的高い「薬剤師」だからこそロボット化(自動化)がますます進みます。これは他の仕事にも当てはまります。