ライドシェアの先駆けウーバーテクノロジーズ
ウーバーテクノロジーズ
ウーバーは世界70カ国の450都市以上で展開しているアプリやWebで自動車配車をサービスしている企業です。
ウーバーの設立
ウーバーは2009年3月にトラビス・カラニックとギャレット・キャンプにより設立、2017年の売上は75億ドル、純利益45億ドルと言われています。
2017年8月にCEOがダラ・コスロシャヒに代わり、IPOを3年以内にすると宣言、注目の的になりました。また、2017年12月にはソフトバンクやテンセントなどの投資家連合が90億ドルを出資、議決権の一部を取得しています。
ソフトバンクは2017 年中国の配車サービス「滴滴出行」にも50億ドル出資しており、世界のライドシェアに影響力があります。
滴滴出行に付いては下記のサイトで
特徴
ウーバーの特徴は、プロでは無い人(日本では2種免許が無い人)が空き時間と自家用車を使って他人を運ぶサービスを行う仕組みです。(一般的なタクシーの配車もある)いわゆる有料のライドシェアです。
更に乗車客が運転手を評価すると同時に、運転手も乗車客を評価する「相互評価」という仕組みを実施するのが特徴です。
白タク問題
ウーバーはライドシェアであることを主張しているが、白タクではないかと既存のタクシー業界からの反発も根強く、様々な国で訴訟や運輸当局から営業禁止命令を受けたり、タクシーと同等の規制を受けたりしています。
特にEUでは2017年12月最高裁で、ウーバーはタクシーと同じ「運輸サービス会社」だとの判断を示し、EU加盟国がウーバーに対し、タクシー会社と同様の規制を適用することになった。
日本の状況
日本では東京都と丹後市丹後町でサービスを行なっています。
東京都ではタクシー配車のみのサービスです。料金体系も通常のタクシーと全く同じ料金になっているので、違法ではありません。(白タクでは無い)
丹後町の場合は、国土交通省の公共交通空白地有償運送の適用を受け、法定要件を備えた運転者と登録済みの自家用自動車で2016 年 5 月 から運行しています。
通常のウーバーとの違いはNPO法人が出庫前確認などドライバーの安全確認を行なっている事と、運転手が一種免許のみの所有だが、国交省の講習を受けることで有償運送が可能な二種免許相当の資格を持っている事です。
2050年に人口が8000万人になる日本
自家用車での有償輸送はバスやタクシーが十分に走っていない交通空白地では2006年から特例制度として認められています。都市部以外の地方から、ウーバーのサービスが広がって行くかもしれません。