安全保障貿易管理「ホワイト国」について調べてみた。
こんにちは雑食オヤジです。
7月1日のニュースで8月から韓国が優遇制度の「ホワイト国」から除外されそうです。
ホワイト国から外れると、輸出に個別の許可が必要になります。「ホワイト国」の場合は個別の許可無しにまとめて輸出が可能です。
問題になるのは、テレビやスマートフォンの有機ELディスプレー部分に使われるフッ化ポリイミド、半導体の製造過程で必要なレジストとエッチングガスの計3品目について、4日から個別の出荷ごとに国の許可申請を求める方針です。韓国側から見て、許可無しに輸入できたものを、日本政府が容認制限かけられるようになります。
韓国にとってサムソンなどの半導体が生産できなくなる可能性が出てきた事を意味します。
その「ホワイト国」除外の元になる「安全保障貿易管理」を見ていきましょう。
安全保障貿易管理
安全保障貿易管理は、武器や軍事転用可能な貨物・技術が、国際社会の安全性を脅かす国家やテロリスト等に渡ることを防ぐため、輸出等の管理を行う事です。
貨物の輸出や技術の提供を行う際は、「リスト規制」と「キャッチオール規制」の両方を確認する必要があります。
リスト規制
リスト規制は、輸出しようとする貨物が、ウラン・火薬・ロケットなど軍事転用の可能性が高い貨物は、事前に経済産業大臣の許可が必要です。軍事転用の可能性のある物や技術をリスト化し、規制をかけています。
補完的輸出規制(キャッチオール規制)
リスト規制品以外の貨物(肥料やセメントなど)や技術でも、兵器の開発・製造・使用の恐れがある場合、経済産業大臣の許可が必要です。
ホワイト国
貨物の輸出や技術の提供については、キャッチオール規制の対象から外れます。
ホワイト国一覧
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、カナダ、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、大韓民国、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、アメリカ合衆国
このキャッチオール規制が除外される「ホワイト国」から大韓民国が外れます。
ただ、あくまでも2003年以前の状態になるものであって、インドやシンガポールも入っていません。
輸出に関してあくまで個別に許可が下りるだけです。ホワイト国から外れるだけで、輸出を禁止するわけではない。貿易協議に応じない韓国への揺さぶり程度です。
日本・韓国とも報道が歪曲され過ぎているように思えます。正しい報道が少な過ぎです。報道に踊らされ無いようにしましょう。