スマートガラスのスタートアップ企業「View」ソフトバンクも投資

スマートガラス

スマートガラス は一般的に、液晶層に加える電圧を制御することで電気的に透明度を切り替えられるガラス製品を指す。ドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」でガッキーが派遣先を首になる時に使われていました。電源を入れると中が見えなくなる部屋で使われたガラスです。

他にもソーラパネル兼用窓ガラスを兼ねた建物外壁用窓ガラスの実用化に向けた開発が進められており、これらが「スマートガラス」と呼ばれることもあります。さらに断熱ガラスで断熱用の二重複層ガラスも「スマートガラス」と呼ばれます。

 

スタートアップ企業「View」

「View」のスマートガラスは自然光の光を制御して、ガラスの透過率を変更して、窓から見える景色を楽しみながらも日差しを遮ってくれます。更に、電気消費電力を抑え経費を抑える事ができます。

View Dynamic Glassは、5層の金属酸化膜を挟み込んだ、薄さ1ミクロンのスマートガラス。

これらの層に微弱な電流を通すことでガラスの透過率を4段階で変化させ、太陽の位置や天候に合わせて、室内に差し込む自然光を自動制御できます。

使用者にとって最適な室内環境を提供するため、年、月、日、および時間を含むアルゴリズムを使用して、自動で継続的に稼働します。太陽光の角度は季節によって異なるが、「View Dynamic Glass」なら設定の変更なしで自動的に対応してくれます。

また、専用スマホアプリを介し、ガラスの透過率をマニュアル調整することも可能です。

「View Dynamic Glass」は、一般的な低放射ガラスに比べて最大冷房負荷を23%程度まで軽減し、電力消費量を平均20%削減できるのが利点です。

これまでに、米ネット小売業者オーバーストックの本社ビルやコロラド州立大学の校舎、ヒルトンホテルなどで採用されています。更にサンフランシスコ国際空港にも採用、300万ドル(約3億3000万円)。

スマートガラスの市場規模は、2015年時点の23億4,000万ドル(約2,700億円)です。ただ、市場拡大は年平均19.2%のペースで拡大し、2022年までに81億3,000万ドル(約9,300億円)に達する予定です。

ソフトバンクグループの「ビジョン・ファンド」(SVF)は、Viewに11億ドル(約1250億円)を投じています。

窓の制御で、「解放感」と「省エネ」を実現するview、見落とした日本のメーカーにも追い上げを期待したい分野です。