シアーズ倒産に見る日本の未来

シアーズとは

シアーズウォルマート、ホームデポに次ぐ全米第3位の小売業です。

いわゆるGMSであり、営業形態としてはイオンやイトーヨーカドーなど大手スーパーに近い形態です。

シアーズ」とディスカウントストア「Kマート」を合わせて900店展開、積極的なリストラを進めたが、業績は上向かず15日迄の債務返済ができそうに無く、破産しそうです。

 

破産の原因

破産の原因はよくネット販売と言われいますが、主な原因は異なるかもしれません。ネットの売上は小売業の8〜10%ぐらいなので、1つの原因である事は確かです。しかし1番の原因は小売業者の過剰出店です。特にシアーズは店舗数が多い。売上が下がる→リストラ→顧客満足度下がる→売上下がる→リストラと負のスパイラルに陥った事が1番の原因です。シアーズなどが入っている全米のショッピングモールの約3分の1がテナントの撤退で閉鎖の危機になっています。もし、モールのメインであるシアーズが倒産すれば、入居しているモールの閉鎖の危機は大きくなります。モールの閉鎖による小売店の連鎖的な倒産も増えていくかもしれません。

 

日本の場合

日本のショッピングセンターは2017年末で3217あり、人口は2050年迄に8000万人に減少しますので、大都市に近いショッピングセンター以外は、閉鎖の危機が大きくなります。そうならない為に、

例えばイオンモールは店舗数が国内89%中国8%アセアン3%です。中期経営計画では国内10中国8アセアン4と海外の割合を高めています。

アメリカは数年後の日本の未来です。集客力の無いモールはどんどん淘汰され、廃墟になります。ピエリ守山のように。