情報銀行とは何?
情報銀行とは
個人が現金を銀行に預託するように、情報を預け、「運用」することを想定した制度です。あるいはその事業者を情報銀行と呼びます。
具体的には、行動履歴や購買履歴といった個人情報を個人から預かり、匿名化した上での情報提供、一元管理する制度です。
今でも、ポイントカードなどで、個人の購買履歴を把握することが可能ですが、別系列のポイントカードで購入した履歴や、自店で購入しない理由は把握できません。
こういったことを包括的に取り扱う情報は、これまでにない販売戦略を立てるのに役立ちます。
情報提供するメリット
個人のデータを提供するメリットは、データを使った事業者から還元されます。
還元される物は、「お金」「ポイント」「商品」「付加サービス」などです。
実験はじまる
2018年9月には日立製作所、日本郵便、東京海上日動火災保険など6社による実証実験の開始されました。
情報銀行事業は官民一体で進められており、審査・認定は日本最大級のIT団体の連合体である「一般社団法人 日本IT団体連盟」が担っています。12月から認定申請の受け付けを開始し、2019年3月に認定されます。
情報銀行の意義
個人銀行は個人情報の売買ではありません。
生活者自身が個人情報の意識を高めることや、個々の人に最適化されたサービスや製品を届けやすくするための仕組みです。信頼できる企業に自分の個人情報を預けることで、よりよい生活をする為の手段です。