NIO(ニーオ)ってどんな会社

NIO(ニーオ)

長安汽車」「東風汽車」「第一汽車」など中国自動車メーカーとは別の新興EVメーカーの1つがNIO(ニーオ)です。プレミアムEVの設計と開発に特化しています。

NIOは元シスコのウィリアム・リーらによって設立され、テンセントや百度などから21億ドル資金調達をしています。

その後481台の販売をした後、アメリカ証券委員会に上場申請した。18億ドルの資金調達をするのが目的です。

NIOの売上は700万ドルと小さく、損失は2017年度で7億5900万ドル、2018年度上期で5億ドル以上の損失を出しています。

上場申請書にはキャッシュフローがマイナスで将来的にも続く可能性が有る」と認めています。

SUVタイプの「ES8」が現在のラインナップで17000台の予約が入っています。

価格は50万人民元(約800万円)、競合のテスラModel Xが90万人民元(約1450万円)ですが、性能テストではテスラに見劣りしています。

 

NIOが注目される理由

中国の新エネルギー車(NEV)規制 

中国で年間に3万台以上を生産・輸入する完成車メーカーが、中国でのエンジンの生産や輸入量に応じて、NEV(電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV))の生産を実行する規制です。

目標は2019年に10%、20年には12%と引き上げられ、未達成の場合は他社から実績を購入しなければならないです。

中国は25年に3500万台と予測する新車販売台数のうち、20%の700万台をNEV対象車が占めることを目指しています。

NEV対象車は補助金や主要都市のナンバープレート規制緩和措置により急激に台数を増やしています。台数は前年比1.5倍の80万台です。(販売台数の2.6%)

日本の2017年度の国内生産台数は968万台です。7年後の2025年に中国では700万台のEV車が生産され、その大手になる可能性がある会社です。

EVの覇権(自動車業界の覇権)

2013年から2017年間のわずか5年間で、中国はEV保有台数の世界シェアを6%から4割前後まで拡大させています。EV自動車業界の覇権を中国は掴もうとしています。