バンガードVYMとiシェアーズHDV
初めて米国に投資する
初めて米国に投資する際にS&P500指数をベンチマークしたバンガードS&P500 ETF(VOO)やバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)がオススメされると思います。
好況時にはキャピタルゲインを狙うアマゾンなど成長企業に投資するのも良いですが、景気の見通しが悪い時には、インカムゲインを狙う高配当株式のETFも選択肢にするべきです。
米国高配当株式のETFでは、バンガード米国高配当株式ETF(VYM)と
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)を比較します。
バンガード米国高配当株ETF(VYM)
大型株の中でも、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を、重点的に組入れしてます。全体構成銘柄数は402銘柄とS&P500に比べても銘柄を抑えています。
配当重視の為、アップル・アマゾン・アルファベット・フェイスブックは入っていません。
- ベンチマーク FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス
- 経費率 0.08%
- 配当スケジュール 四半期毎
- ETF純資産総額 203.01億米ドル
- 分配金利回り 2.94%
- ベータ値 0.81
- 標準偏差 9.59
- 設定日 2006年11月10日
VYM保有上位10銘柄と純資産総額に占める割合
マイクロソフト | 7.0% |
---|---|
JPモルガンチェース | 3.9% |
ジョンソン&ジョンソン | 3.5% |
エクソンモービル | 3.2% |
インテル | 2.5% |
ウェールズ・ファーゴ | 2.4% |
AT&T | 2.2% |
シェブロン | 2.2% |
シスコシステムズ | 2.2% |
ファイザー | 2.2% |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合31.3%、全体構成銘柄数は402銘柄なので、上位10銘柄の割合は3割です。
マイクロソフトの割合が大きく、インテル・シスコなどテクノロジーが入っています。
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)
iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETFは、配当水準が比較的高位の米国株式で構成されています。
米国の有名・優良な企業で財務状況が健全であり、配当金を払っている企業75銘柄にインカムゲインの為に投資しするETFです。
配当重視の為、アップル・アマゾン・アルファベット・フェイスブックは入っていません。
- インデックス モーニングスター配当フォーカス指数
- 経費率 0.08%
- 配当スケジュール 四半期毎
- ETF純資産総額 58.24億米ドル
- 分配金利回り 3.78%
- ベータ値 0.74
- 標準偏差 9.35
- 設定日 2011年3月29日
保有している構成銘柄数 75銘柄
エクソンモービル | 8.66% |
---|---|
AT&T | 7.75% |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 6.96% |
ジョンソン&ジョンソン | 6.66% |
ファイザー | 5.82% |
シェブロン | 5.56% |
プロテクター&ギャンブル | 5.16% |
コカ・コーラ | 4.12% |
シスコシステムズ | 4.03% |
ペプシコ | 3.86% |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合58.58%
マイクロソフト・JPモルガン・インテルなどが外れて、コカ・コーラなどが入っています。
VYMセクター別の構成比率 (%)
テクノロジー | 17.0% |
---|---|
金融 | 14.2% |
ヘルスケア | 12.9% |
資本財 | 12.7% |
消費財 | 12.5% |
石油・ガス | 9.3% |
公益 | 7.3% |
消費者サービス | 5.9% |
通信サービス | 4.5% |
素材 | 3.7% |
テクノロジーと金融が上位で31%しめています。ヘルスケアと消費財の割合が25.4%しかありません。マイクロソフトの割合が大きい。景気上昇時には伸びますが、不況時にはお落ち込みが大きくなります。
HDVセクター別の構成比率 (%)
ヘルスケア | 19.71% |
---|---|
生活必需品 | 19.43% |
エネルギー | 18.25% |
電気通信 | 14.71% |
公益事業 | 7.95% |
資本財・サービス | 6.36% |
情報技術 | 6.30% |
一般消費財・サービス | 4.55% |
金融 | 1.66% |
素材 | 0.70% |
情報技術と金融で7.96%しかなく、ヘルスケアと消費財の割合が40%近くあります。
5年の上昇率 と利回り比較
名前 | 5年前株価 | 現在の株価 | 上昇率 | 利回り |
---|---|---|---|---|
VOO | 151.92 | 258.59 | 170.21% | 1.53% |
VYM | 57.44 | 86.08 | 149.86% | 2.52% |
HDV | 66.67 | 88.20 | 132.29% | 3.23% |
ベータ値(3年)
市場平均に対するリスクリターンを測る指標。小さいほど値動きが小さい。
VOO 1.0
VYM 0.81
HDV 0.74
標準偏差(3年)
標準偏差は、過去のデータからある期間でどのくらい上げ下げがあったかを示す数値です。数値が小さければ、あまり上げ下げがない安定しています。
VOO 10.26
VYM 9.59
HDV 9.35
キャピタルゲインではVOOが1番ですが、利回りベータ値・標準偏差ではHDVです。より安全な米国株投資を考えるならHDVです。上昇時にはVOOと株価上昇時・下落時でうまく使い分けてください。